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クラウド対応「基幹システム」のメリット・デメリット おすすめ製品3選

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ITセレクト編集部

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DX(デジタルトランスフォーメーション)の勢いが増している中、企業の基幹システムをクラウドへ移行する動きが加速しています。この先、この流れはさらに強まっていくことでしょう。クラウド型の基幹システムは「早さ」「効率化」「コスト」の面で企業のDX化戦略に大きな利点があります。

本記事では、クラウド型基幹システムのメリットとデメリット、おすすめの基幹システムをご紹介します。

 

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基幹システムの基礎知識

まずは、基幹システムの基本的な内容と、主な機能について説明します。

基幹システムとは

基幹システムとは、企業や組織の日常業務を支える中核となる情報システムの総称です。

顧客情報、財務データ、在庫情報などの重要なデータを管理し、組織の中心的な業務や意思決定をサポートします。

 

基幹システムに含まれる主な機能

基幹システムは企業運営に必要な情報を管理するために、様々な機能が備わっています。

主な機能をいくつかご紹介します。

 

機能 詳細
財務会計システム 会計や財務関連の情報を管理し、企業の財務状態を管理する
人事・給与システム 従業員の情報管理や給与計算など、人事関連の業務をサポートする
在庫管理システム 商品や資産の在庫状況を管理し、効率的な物流プロセスをサポートする
生産管理システム 特に製造業において重要で、生産プロセスや製品の品質管理を行う
顧客管理システム 顧客情報や営業活動を管理し、顧客サービスやマーケティングに関するデータを管理する

 

これらの機能が組み合わさることで、組織全体の効率向上が期待できます。

 

基幹システムのクラウド化のメリット・デメリットとは?

ここからは、基幹システムをクラウド化するメリットとデメリットについて説明します。

クラウド化のメリット

基幹システムをクラウド化する上で、特に期待できるメリットは以下の3つです。

 

  1. 柔軟性とスケーラビリティの向上
  2. 多様な働き方のサポート
  3. セキュリティと信頼性の向上

(1)柔軟性とスケーラビリティの向上

クラウド化により、基幹システムは企業の変化に柔軟に対応できるようになります。

まず、需要変動への対応が容易になります。

クラウドの場合、ビジネスの成長や需要の変動に合わせて、リソースを柔軟に拡張、縮小することができます。

また、リソースの利用状況に柔軟に対応できるため、コスト効率の最適化が可能になります。

 

(2)多様な働き方のサポート

クラウド化により、インターネット経由でどこからでもアクセス可能になるため、リモートワークに適応できます。

既にリモートワークを導入している企業には必須ですし、クラウド環境にあることで、柔軟な労働環境の提供が可能になります。

柔軟な労働環境の提供は、働き方の多様性を促進し、生産性向上につながることも期待できます。

 

(3)セキュリティと信頼性の向上

セキュリティと信頼性の観点でもメリットがあります。

多くのクラウドプロバイダーは、セキュリティに力を入れています。

データセンターの物理的なセキュリティやネットワークセキュリティを高度に維持していると同時に、定期的なアップデートとバックアップも行います。

常に最新のセキュリティ対策が維持される上に、定期的なバックアップによってデータの損失リスクも低減されます。

このように、基幹システムのクラウド化には様々なメリットがあり、効果的なビジネス運営や企業の競争力向上への影響に期待できます。

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クラウド化のデメリット

基幹システムのクラウド化には、メリットだけでなく、一部に課題やデメリットも存在します。

 

  • セキュリティ上の懸念
  • 依存度の増加とベンダーロックイン
  • ネットワーク帯域幅とパフォーマンス

×セキュリティ上の懸念

基幹システムのクラウド化は、セキュリティと信頼性の向上というメリットがあると説明しました。

しかし、それはクラウドプロバイダー側で適切な対応がされている前提があってのものです。

クラウド環境を利用する場合、企業の重要なデータはクラウドプロバイダーのサーバーで処理、保存されます。

これは、企業がデータを直接管理できないというリスクになってしまいます。

業種や業態によってはデメリットになり、場合によっては不正アクセスやデータ漏えいのリスクが増加する可能性があります。

そしてこのリスクは、クラウドプロバイダーの信頼性やセキュリティ対策に依存します。

クラウド型の基幹システムを検討する際は、どのようなセキュリティ対策が行われているかを調査した上で導入することが大切です。

 

×依存度の増加とベンダーロックイン

基幹システムのクラウド化を行う際、依存度の増加とベンダーロックインは大きな懸念点です。

クラウドサービスを利用することで、組織のシステムやデータが特定のクラウドプロバイダーのプラットフォームや技術に強く依存する場合があります。

この現象をベンダーロックインと呼び、他のプロバイダーへの移行や切り替えが困難になる問題を引き起こす可能性があります。

また、クラウドサービスの契約条件や料金体系は複雑であることが多く、適切な理解と認識が不可欠です。

契約の詳細を正確に把握していないと、誤った契約条件の適用や予期しない経済的な影響を招く可能性があるため、慎重な検討と確認が必要です。

 

×ネットワーク帯域幅とパフォーマンス

ネットワーク帯域幅とパフォーマンスの問題も考慮する必要があります。

クラウド環境では、基幹システムとクラウドプロバイダー間でデータのやり取りがネットワーク経由で行われるため、ネットワークの帯域幅がパフォーマンスに影響を及ぼします。

特に大量のデータを処理する際や、データ集中型のアプリケーションを使用する際に、影響を与える可能性があります。

また、特定の地域にクラウドプロバイダーのローカルデータセンターが存在しない場合、データの送受信に遅延が生じ、パフォーマンスが低下する可能性があります。

 

併せて基幹システムのクラウド化においては総じて、以下の課題が挙がります。

 

  1. 業務の根幹を支えるシステムを外部に委託するリスク
  2. 自社システムより劣るカスタマイズ性
  3. インターネット障害時の使用トラブル

 

これらの課題を解決するためには、企業のサービス要件を満たしていることが必要不可欠です。

 

クラウド対応 主要基幹システム製品3選

ここからは、クラウドに対応した基幹システムを紹介します。(製品名 abcあいうえお順)

GRANDIT

特徴 10種類の基幹業務を統合する中小企業向けクラウドERP
初期費用 要お問い合わせ
(導入モジュールごとに従業員数単位の料金 + 開発費用)
月額料金 要お問い合わせ
主な機能 ・基幹業務に加えてEDI、EC、BIなどを標準搭載
・完全ウェブ型の基幹業務システム
・グループ企業向けの豊富なグループ管理機能
ベンダーのWebサイト https://www.grandit.jp/

 

Oracle NetSuite

特徴 全世界2万社以上で利用される有名ERP
初期費用 要お問い合わせ
月額料金 要お問い合わせ
主な機能 ・高度な財務会計管理システムとBIを組み合わせて利用可能
・企業の成長に合わせて簡単に機能の追加やカスタマイズが可能
ベンダーのWebサイト https://www.netsuite.co.jp/

 

クラウドERP ZAC

特徴 29万ライセンス以上利用されている定番国産クラウドERP
初期費用 初期設定費用:10万円(税抜)
+
導入支援費用
・導入支援オプション無し:0円
・プロジェクト型オプション:平均450万円
・プレミアムオプション:平均700万円
月額料金 ライセンス価格×利用人数
(ライセンス価格は要お問い合わせ)
+
データセンター利用料:月額6万円(税抜)〜
主な機能 ・案件、プロジェクト型ビジネスに特化した機能が豊富
・情報共有を円滑に行うカレンダー機能、コンタクト管理、文書管理機能
ベンダーのWebサイト https://www.oro.com/zac/

 

クラウド型基幹システムの導入は、「目的」「成果」を見据えた戦略と計画から

基幹システムのクラウド化は、大きなメリットがある一方で、様々な課題や注意すべき点があります。クラウド化を成功させるためには、適切な戦略と計画が必要です。

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【営業担当の作業時間を約21時間削減】
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・売上原価管理(請求書・納品書・発注書作成など):22時間 ⇒ 11時間
・会議資料作成(売上収支報告書など):16時間 ⇒ 5時間
※営業担当1名1か月あたりの社内作業時間

【経理・財務担当の作業時間を約125時間削減】
・仮払/経費の精算:40時間 ⇒ 30時間
・売上収支データ管理:20時間 ⇒ 5時間
・帳票類管理(請求書など):80時間 ⇒ 60時間
・売掛/買掛台帳管理:80時間 ⇒ 60時間
・源泉徴収票/支払調書:8時間 ⇒ 2時間
・会計ソフトへの連携:32時間 ⇒ 8時間
・支払管理(振込処理):60時間 ⇒ 30時間
※従業員30名規模(専任2名・1か月間)を想定
※経理・財務関連の作業時間
※自社調べ

製品・サービスの原価を効率的に管理するためのシステムです。標準原価と実際原価といった、負担の大きな原価計算を素早く行うことができ、スピーディーな経営判断に役立てることができます。原価管理システムを使って原価を計算し、分析することで、経営上の課題を明らかにしてコスト削減に繋げましょう。パッケージソフトだけではなく、ASPやクラウド型といった様々な提供形態の製品があるため、自社の状況に合わせた製品導入ができます。
2
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詳細は下記の動画をご参考ください。

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ほぼリアルタイムでプロジェクトの予実を把握可能です。
プロジェクト管理では、SFAと連携して顧客情報をシームレスに管理し、アサイン状況や原価、契約、請求などの情報も随時共有できます。
現状かかっている経費の進捗を確認し、プロジェクトの見通しを立てることができます。月の途中でも確認ができるため、赤字になりそうな場合に対策することも可能です。

それぞれのプロジェクト情報は一覧でチェックすることができ、顧客のステータスをリアルタイムで共有することが可能です。

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