この記事では、実際に発注ナビをご利用いただいたかたの体験談をご紹介します。
ウインタースポーツが盛んな長野県軽井沢エリアを中心にスノーボードスクール、キャンプ場や選手育成支援などのスノーリゾート事業を運営する株式会社ライオンズゲート。近年はインバウンド向けレッスンも活況で、冬季に毎年100人超のスタッフを雇用している。その一方で、スタッフの労務管理に多大な労力を取られることが積年の課題となっていた。そこでスクール運営をまとめて効率化するシステムを検討したが、誰に依頼すればいいのか、どのように計画すればいいのか、まず何からはじめるべきかの段階でなかなか先へ進めずにいた。
今回は同社がこのシステム化を進められたプロセスについて、代表取締役の今井勇人氏と共同運営者でソルトレイク五輪ハーフパイプ日本代表の橋本通代氏に話を伺った。
業務のシステム化を検討しているが、自社特有の課題があるので導入に不安を感じている……、まず何から検討すべきかに悩んでいる……そんな企業の担当者はぜひ参考にしていただきたい。
サービス利用前の課題
- スタッフ単位/勤務状況単位で変動する勤怠と給与の管理が煩雑
- 手作業の工程をいくつも経る業務が多く、その状態に疲弊していた
- 独自のシステム開発を考えたが手段が分からず、計画が頓挫しそうになっていた
利用後の効果
- 発注ナビを利用し「まず何をすべきか」が明確になった
- 大きな課題だった労務人事管理を自動化・効率化できる製品を見つけられた
- 自社の管理体制を改善し、事業をより発展していく今後の見通しが立てられた
手作業とエクセルでの労務人事管理に疲弊
社名 | 株式会社ライオンズゲート |
所在地 | 長野県軽井沢町 |
設立 | 2007年7月 |
従業員数 | 冬季アルバイト:約100人 |
事業内容 | スノーボードスクールの運営、スポーツ関連イベントの企画、運営、スポーツを通じた人材育成、スノーリゾートの集客支援、スノーボード・スキーレンタル事業、カフェ事業、各種撮影編集の代行、食品卸業、サウナ事業など |
――株式会社ライオンズゲート様は、どのようなビジネスを展開されているのでしょうか。
弊社はスノーボードのイベント運営や企画を中心に活動をスタートしました。現在では、軽井沢と岐阜で計3校のスノーボードスクール(KIRARA SPIRAL/LION SNOWBOARD SCHOOL)を運営しており、スクールの運営が主要なビジネスとなっています。また、スノーボード選手の支援・強化も行い、オリンピック選手を輩出するなど、その育成事業にも注力しています。
――今回、勤怠管理システムの導入を検討した理由・背景を教えてください。
今井氏:スノーボードスクールの運営にあたり、特にシーズン中は多くの短期アルバイトスタッフを雇用して動きます。これまで、スタッフのシフト管理や給与計算をほぼ手作業で行っていました。
ライオンズゲート 橋本通代氏(以下、橋本氏):この作業は非常に煩雑で、手間がかかるものでして、それがシーズン中は毎月毎回あるのが長年の悩みの種でした。
今井氏:こうした事務的な負担を軽減し、より効率的にビジネスを運営できるようにするために対策したいと思ったことがきっかけです。特に橋本が労務人事の管理業務を多く担っており、それにつきっきりになってしまう状況を打開しないと、会社として次のビジネスの発展にもつながらないと感じていました。
──スタッフ管理において具体的にどんな課題を抱えていたのですか?
今井氏:シーズン中はスタッフを100人くらい雇用します。スクールのインストラクターとしてレッスン単位の歩合制とする給与体系のスタッフも多く抱えるのが当社の特徴です。
店頭受付などで常勤する固定給の方、時給制の方のほか、前述した歩合制の方も内勤ならば時給制、レッスンに出たら歩合をプラスするといったように1人で時給と歩合が組み合わさるパターンもあります。
そのため、スタッフの勤務状況管理と給与計算がかなり煩雑で大変でした。こういった状況からどうしても私たちが行う集計作業は月末に手作業で集中実施せざるを得ず、他の業務を止めて丸2日以上はこれにかかりきりの状態となっていました。
橋本氏:このような状態を10年近く続けていました。一番解決したかったのは「スタッフに正しく明細を出したい」ということです。
また「シフトの管理」も大変でした。スクールの予約受付システムはスタッフ=インストラクターのシフトが決まっていないと予約を受けられません。スタッフからシフト希望を回収して、シフトを組んで、予約枠を空ける工程もほぼ手作業で行っていました。
今井氏:このため、スクールの予約システムとスタッフのシフト・勤怠管理を連携させるようなスクール運用システムができないかと考えていたのです。
システム導入に向けて重視すべきポイントが明確になった
──今回、発注ナビに問い合わせをいただいたのはどのような経緯からでしょうか?
今井氏:当初はスクールの予約システムとスタッフのシフト管理・勤怠状況を連携するシステムを構想し、詳しい知人などに聞きながら調査と検討をはじめました。しかし自社独自のシステムとなるとその実現にはかなりハードルが高く、コストも時間も長大にかかるかもしれないことが分かりました。
喫緊の課題はシーズンが始まるまでに解決したいのに、ITのシステム会社探しから、相見積もり、検討、選定……などとしていると数年はかかってしまう予感がしました。
橋本氏:どうすればいいのかと途方に暮れていたところ、インターネットでの検索を通じて発注ナビを見つけ、「無料だし」と軽い気持ちで問い合わせをしました。
──発注ナビでは、コンシェルジュが伺った要望を検討し、freee株式会社をご紹介しました。最終的にfreee株式会社の「freee勤怠管理Plus」の導入を決定されたのはどのような理由からだったのでしょうか?
今井氏:freee勤怠管理Plusに決めた理由は、私たちが必要としていた機能がほぼ網羅されていたこと、そして利用期間中にのみコストが発生する料金体系であったことが決め手です。
スノーボードスクールは冬季のみの事業であり、それ以外の時期はスタッフがほぼいません。シーズンオフはコストがかからない、使わない月は固定費が発生しないことは経営目線でとても重要でした。シーズンオフも同じくらいの費用が毎月発生するのであれば、おそらく採用には至らなかったと思います。
──改めて発注ナビでの相談プロセスはいかがでしたか?
今井氏:相談から検討までのプロセスはとても順調でした。まず、予想以上の迅速さで初回の回答をいただけたのに驚きました。
コンシェルジュとのやりとりを通じて、当初の計画は「大げさに考えすぎていた」ことが分かりました。はじめから複雑なシステムで計画するのではなく、まずはスタッフのシフト管理・勤怠管理と給与計算の効率化から開始する指針を定められました。
橋本氏:発注ナビのコンシェルジュからの提案で「自分たちがまず対策すべきは人事労務の効率化だ」「そちらの方を一番最初に立て直すべきなんだ」と理解できました。
事業をより発展させる今後の見通しも見えた
──結果としてfreee勤怠管理Plusを選ばれていかがでしたか?
今井氏:まだ本格的に稼働していない段階ではありますが、システム設定/準備中の現段階でも、かなり使い勝手が良さそうと感じています。freeeの担当者の対応も親切で、分かりやすく説明してもらえました。
機能的には私たちのニーズに合っていると思いますが、慣れるまでには多少時間がかかるかもしれないという心配はあります。それでもシステムが運用に乗れば、さまざまな業務が効率的に進むようになるでしょう。
──今回導入した製品とともに、今後どんな成果や発展を計画していますか?
今井氏:直近の成果として、まずはスタッフのシフト管理と給与計算がスムーズに行えるようになることで、お客さまにも、スタッフにも、双方の観点でレッスンの質、満足度が上がることに強く期待しています。
また、これまで手作業で行っていた勤怠登録や給与明細の確認なども楽に、かつ明瞭になることで、スタッフとの信頼関係をより向上していける成果も見込んでいます。
次のステップとして予約システムとの連携も実現すれば業務の一元化が進み、全体的な効率をより高めていけることにも期待しています。
──発注ナビを使ってみた感想はいかがでしたでしょうか?
今井氏:非常によかったです。当初は「独自にシステムを構築せねばならない」と大掛かりなものを計画し、しかも「どうすればいいのかから調べる」ような手探り状態で、何年もかかるのでは、コストも大きくかかるのでは、と気が遠くなりかけていましたから。
橋本氏:こんな部分から無料で相談できる便利なサービスがあるとは思っていなかったところで見つけたのが発注ナビでした。コンシェルジュとのやりとりを通じて優先すべきこと、具体的にまずすべきことは何かを明確にでき、結果としてシステム選定にかかる時間と労力を大幅に節約できました。
これがなければ、製品の選定に時間がかかり、コスト面で頓挫していたかもしれません。発注ナビのサポートによりスムーズな製品選定に至れたことは非常にありがたいと感じています。
──今シーズン(2024年11月)から本格運用開始とのことで、ぜひいい成果を出していけることを期待しています。最後に、御社が最も大切にしていることを改めて教えてください。
今井氏:私たちが最も大切にしているのは「人」です。特にスノーボードスクールでは、スタッフが商品とも言える存在で、彼らがいなければビジネスは成り立ちません。お客様一人ひとりに対して、スタッフがどのようなサービスを提供するかが非常に重要です。
そのため、スタッフ同士が良い環境で働けるようにする体制づくりを重視しています。スタッフの質が高まれば、お客様に提供するサービスの質も自然に向上すると信じています。そうした人材育成やスタッフケアを大切にし、今後もビジネスを発展させていきたいと思います。
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