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帳票システムとは? 主な機能と導入メリット、失敗しない選定方法|おすすめ製品6選

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ITセレクト編集部

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企業が取り扱う見積書や発注書、請求書、納品書などは従来、紙が利用されていました。ただし紙だと印刷や送付に多大な手間がかかります。管理・保管の工数も多く必要です。電子帳簿保存法の施行とともに、こうした書類は電子媒体で保存すことも認められます。逆に、電子データの帳簿類は紙で保存できなくなりました。

この対策には「帳票システム」の導入が有効です。一元化するデータとともに電帳法に準拠した帳票業務の整理と管理が可能になります。社内全体、他システムと連携活用していくニーズに応えることも容易になります。

本記事では帳票システムを導入する際の効果やメリットと主な機能、検討ポイントについて解説していきます。あなたの会社とビジネスに適する帳票システムを見つけるための一助となれば幸いです。

 

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帳票システムとは

帳票システムの概要とその用途を確認しましょう。

帳票システムの基礎

帳票システムは、企業や組織が様々なデータを効率的に管理し、必要な情報を整理して出力するためのシステムです。

 

帳票システムの利用範囲と用途

帳票システムは、財務報告、顧客データ、在庫管理など、さまざまなビジネスプロセスで生成されるデータを取り扱います。主な機能として、データの収集・保存、分析・加工、そしてレポートの生成があります。

ユーザーは帳票システムを通じて、日々の業務の中で必要となる各種レポートや帳票を簡単に作成できます。

 

帳票システムがビジネスに与える影響

帳票の各情報をデータとして一元化し、正しい情報として可視化されることで、管理者、経営層の状況把握や経営判断の支援と迅速化にも寄与します。

このように帳票システムは、DX時代のビジネス透明性・競争力を高める重要なツールと言えます。

 

帳票システムの主な機能

帳票システムにはどのような機能があるのでしょうか。ポイントを追って解説していきます。

帳票の生成と出力機能

帳票システムの核となるのが帳票の生成と出力です。帳票システムは、企業や組織のデータベースから必要な情報を収集し、定義されたフォーマットに従って帳票を生成します。これには、財務報告、営業統計、在庫リストなど、様々な種類の帳票が含まれます。

生成された帳票はプリントアウトするか、PDFやExcelファイルなどの電子形式で出力できます。また、スケジュール機能を使って定期的な報告書の自動生成と送信も可能です。

 

デザインとカスタマイズ性

帳票システムは高いカスタマイズ性を備えています。帳票システムを利用すると、帳票のレイアウトやデザインを自由に設定でき、企業のブランドや特定の報告要件に合わせて調整することが可能です。

これには、フォントの種類やサイズ、色の使用、ロゴの挿入、表やグラフの配置などが含まれます。テンプレート機能を用いることで、一貫性のあるデザインを維持しながら、さまざまな種類の帳票を迅速に作成できます。

 

データのインポートと整形機能

帳票システムは、さまざまなデータソースからのデータインポートをサポートしています。これには、内部データベース、クラウドストレージ、スプレッドシート、外部APIからのデータなどが含まれます。

インポートされたデータは、フィルタリング、並べ替え、集計などの処理を経て整形され、帳票に必要な情報として表示されます。このプロセスにより、複雑で多岐にわたるデータも、簡潔で理解しやすい形式の帳票に変換されます。

 

帳票システムの選定ポイント

帳票システムを選択するポイントは多数ありますが、重要なものを5つに絞ってご説明します。

使い勝手とカスタマイズ性

帳票システムは、自社の業態や従業員の利用シーンに沿って柔軟になデザインとカスタマイズが可能なことが望ましいです。帳票のレイアウト、フォント、色彩の選択、ロゴやブランディング要素の挿入などが含まれます。

要件には「自社独自のルールや作法」もいくつかあるはずです。それにも合わせられる製品、あるいはその要望を真剣に考え応えてくれる製品ベンダーだと安心できるでしょう。

 

ITセレクトは、貴社の課題・目的・予算に合わせてピッタリの帳票システム、製品ベンダーをご紹介しています。

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データのインポートと整形機能

帳票システムは、さまざまなソースや形式からのデータインポートに対応し、データを効率的に整形・加工できる機能を持つ必要があります。これにはCSV、Excel、データベース、API経由のデータ取り込みなどが含まれます。また、データのフィルタリング、並べ替え、集計といった処理はもちろん、分析機能の有無も選定のポイントと言えるでしょう。

 

帳票の生成と出力オプション

帳票システムには便利な帳票生成機能は必須です。業務フローや取引先のニーズなどに合わせて、複数のフォーマット(PDF、Excel、HTMLなど)での出力をサポートし、印刷や電子メールでの送信オプションがあるとよいでしょう。定期的なレポート生成の自動化や、カスタマイズされた出力オプションも求められることが多いです。

 

データのセキュリティとアクセス制御

データの安全性とプライバシーは非常に重要です。選択する帳票システムは、データ暗号化、アクセス権限の設定、監査ログの保持など、厳格なセキュリティ対策を備えている必要があります。ユーザーによるアクセス制御機能は、データの誤用や漏洩を防ぐ上で不可欠です。

モバイル対応性とクラウド連携

働き方の多様化が進む現代のビジネス環境では、モバイルデバイスへの対応とクラウドベースの機能がますます重要になっています。

帳票システムはモバイルで簡単に利用できることで、従業員がオフィスを離れていても利用できる利便性を提供します。また、クラウドストレージとのシームレスな連携を提供することでリモートワークや分散環境での協業をサポートするほか、ビジネスプロセスを効率的に管理できるようになります。

 

電子帳簿保存法対応のおすすめ帳票システム6選

「電子帳簿保存法の準拠」とともに、2024年現在評価数の多い帳票システムをピックアップしてご紹介します。(ITreviewのレビュー数順より選定し、製品名 abcあいうえお順)

freee請求書

logo

freee請求書

freee株式会社

  • 紙の請求書の見た目をそのまま送付。フォーマットが変わらない
  • 入金明細の取得・消込・仕訳作成まで自動化
  • 送付単価は約100円/通!追加コストなく紙から移行できる

製品詳細を見る


特徴 freeeシリーズの請求書業務効率化ツール。請求書の見た目そのまま一括送付、発行・送付から入金消し込みまでを自動化できる機能が特長
主な料金プラン 月1980円
製品詳細ページ https://itselect.itmedia.co.jp/product/25/

 

i-Reporter

特徴 現場帳票の記入や報告、管理を電子化して業務課題を解決する
主な料金プラン 無料トライアル:あり(2カ月)

料金は応相談

ベンダーのWebサイト https://i-reporter.jp/

 

Paperworx PDF

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  • Excelだけで固定帳票や明細可変帳票を簡単に作成可能
  • Web上で時間のかかるPDF生成が、超高速に作成可能
  • 月額固定、出力ページ・利用ユーザ数が無制限

製品詳細を見る


特徴 帳票出力の時間と工数の徹底低減を目的とするクラウド型ノーコード帳票作成サービス。Excelだけで明細可変帳票も容易に作成できる機能が特長
主な料金プラン 無料トライアル:あり

自社利用プラン:月7万円

商用利用プラン:年20万円

自社利用サポート:月1万円

製品紹介ページ https://itselect.itmedia.co.jp/product/21/

 

SVF

特徴 請求書や納品書、発送伝票、公的機関が発行する各種証明書などの帳票設計、出力をオールインワンで実現する
主な料金プラン 要問い合わせ
ベンダーのWebサイト https://www.wingarc.com/product/svf/

 

バクラク電子帳簿保存

特徴 帳票類の電子保存やタイムスタンプの付与、書類管理やカテゴリー別の管理などが実行できる
主な料金プラン 無料プラン:あり

スタータープラン:9800円/月

ベンダーのWebサイト https://bakuraku.jp/denshichobo/

 

スマートブックキーパー

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  • かんたん! ドラッグ&ドロップの簡単操作!スマート&使いやすい画面デザイン
  • あんしん! 専属サポートが導入から運用まで支援!マスターデータ一括取り込みも可能
  • 低価格! 導入費用0 円で利用可能!書類のアップロード単位で分かりやすい料金プラン

製品詳細を見る


特徴 電子帳簿保存法に準拠したクラウド型の帳簿保管サービス。従来の販売管理/会計システムなどでは管理が難しかった書類にも対応する
主な料金プラン 無料トライアル:あり

月1万5000円から

製品紹介ページ https://itselect.itmedia.co.jp/product/6/

 

レポトン

特徴 Kintoneと連携して利用できる帳票システム。PDF帳票とExcel出力の両方に対応する。
主な料金プラン 無料トライアル:あり(30日)

料金:1万6500円/月、18万8100円/年

ベンダーのWebサイト https://u.repotone.com/

 

ニーズに合った帳票システムを選ぼう

ここまでで帳票システムについて、その特徴と選択ポイント、オススメシステムについて解説してきました。電子帳簿保存法の施行により帳票の電子化が求められていますが、どのようなシステムを利用したらよいのか不明だったこともあるかもしれません。その際には上記に挙げたポイントを考えつつ、システムを選択していきたいものです。  

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(執筆:合同会社伝心)

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ユーザーレビューランキング

順位製品名概要
1
SVF Cloud
SVF Cloudは、累積社数32,900社※を超える帳票基盤ソリューション「SVF」の機能を手軽かつ安価に利用することができる、帳票の作成と出力ができるクラウドサービスです。

帳票レイアウトと、各種クラウドサービスやユーザーアプリケーションなどのデータを組み合わせて、帳票を作成。現場のあらゆるニーズに応える美しい帳票を作成、多様な出力・配信方法に対応します。

|SVF Cloudの2つのモデル
  1. SalesforceやServiceNowのような特定のクラウドアプリケーションユーザー向けの帳票クラウドサービスモデル
  2. 連携インターフェースを提供することでクラウド、オンプレミスを問わず必要な業務システムからの印刷出力を実現するモデル

※パッケージ版とクラウド版の合計値(2023年2月末)
※出典元:株式会社デロイトトーマツミック経済研究所 「帳票設計・運用製品の競合調査2022年度版」(帳票運用製品)



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freee会計
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3
invoiceAgent
invoceAgent(インボイスエージェント)は、電子取引から文書管理までがオールインワンのソリューションです。
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・電子帳簿保存法、インボイス制度、Peppol対応

「電子帳簿保存法」対応のシステムは必要? まだ間に合う? 気になる疑問、対策手段を分かりやすく解説

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