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請求書発行業務を効率化|「無料」で始められる請求書発行システム5選

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ITセレクト編集部

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いまだ「紙」での手作業が多い。毎月やってくるあの業務だけで1日が終わっていく……。あなたの会社の経理業務担当者は深刻に悩んでいます。

「請求書発行システム」という請求書の作成と管理業務を効率化できる、便利なIT製品があります。いや、それは知っているが「コスト」がかかるから──。

それならば、「無料」で始められる請求書発行システムであればいかがでしょう。本記事では「コスト面」で導入を懸念していた企業に向け、請求書発行システムの基礎知識から、選び方のポイント、おすすめの「無料」製品を紹介していきます。

請求書発行システムの基礎知識

請求書発行システムは、請求書の作成、管理の業務を効率化するIT製品です。以下より請求書発行システムの機能と効果を簡単に解説していきます。

請求書発行システムの重要性

請求書発行システムは、「請求書」の作成、管理、発行業務を電子化し、業務の効率化と正確性の向上を図れるIT製品です。

請求書に誤りがあれば、収入・収益の管理に大きな支障をきたします。また、企業のイメージ、信頼も損ねます。

また、「インボイス制度」などとともに業務の手間も増えています。税務上の正確性を確保することも、企業として今まで以上に重要になってきています。

請求書発行システムの導入で何が変わるのか

従来の請求書発行と管理手段、例えば「紙とMicrosoft Excelでの担当者単位の管理」をベースにした手法は、下記のような課題を抱えています。

  • 発行に時間がかかってしまう
  • 人的ミスのリスクが高い
  • 文書の保管や管理にも労力が必要
  • 紙の場合は物理的な資源を消費するためのコストもかかる

請求書発行システムを導入することで、これらの課題を解決できます。

まず、多くの請求書発行システムには「テンプレート機能」があり、電子帳簿保存法のルールに沿った上で請求書を迅速かつ正確に作成し、そして電子的に送付する機能を持ちます。

「いつ誰に送るのか」「いつ送ったか」「いつまで保管するか」といったステータスも含めてシステム上で一元管理できるため、管理にかかる労力も減らせます。また、「紙の請求書」を法に基づいて保管する物理的な保管スペースの低減にもつながります。

無料で始められる請求書発行システムも存在

ITシステムの運用には初期コスト、ランニングコストがかかります。しかし小規模ならば「無料プラン」あるいは無料トライアル期間を用意する請求書発行システムも数多くあります。コストを抑えて導入したい個人事業主から小規模企業、スタートアップ企業にとって魅力的な選択肢です。

「無料プラン」は多くの場合、コストを下げる代わりに小規模/少人数向けで、いくつかの機能を制限して提供するプランですが、「請求書の発行、管理」の基本機能は少なくとも利用できます。

従業員の規模や求める機能によっては、無料プランだけでも十分な効果を発揮することがあります。まずは無料プラン、あるいは無料トライアルで試用してみることをお勧めします。

請求書発行ツールを探す際のポイント

ここからは、無料で始められる請求書発行ツールの選定ポイントをご紹介します。

  1. 自社独自の「要件」を定める
  2. 無料プラン、または無料トライアルの用意があるか
  3. 使いやすさ/使い勝手は「試用」して見定める
  4. サポートの範囲、レベル

●自社の「要件」を定めてから製品を探す

自社は何が課題か/導入によってどんな効果を出したいのか/予算といった要素をできるだけたくさん挙げ、整理し、自社の「要件」を定めましょう。

他のビジネスツールやシステムと連携できるかの「連携性」も確認します。例えば、会計システムやCRMといった連携ができるか、スムーズに行えるかの観点は、今後の業務の効率化に大きく影響します。

●無料プラン、または無料トライアルの有無を確認

製品の候補として、「無料プラン」あるいは「無料トライアルの有無」があるかどうかを確認します。

もし、製品の公式サイトには情報がなくても、「要問い合わせ」として他のプラン、あるいは無料トライアル版の用意がある場合もあります。ベンダーへ資料請求、あるいは問い合わせをしてみましょう。

また、無料プランと有料プランとの具体的な違い、自社の要件に沿って目的の機能が使えるかどうか、そして将来の自社の成長を見越して、料金プランの変更/アップグレード時のコストなども確認しておくとよいでしょう。

●使いやすさ/使い勝手は「試用」して見定める

自社にとって「使いやすいシステム」は、それだけで学習コストを減らしたり、人的ミスの軽減などの効果が期待できます。

カタログ上で「機能あり」とあっても、その使い勝手は実際に触れてはじめて分かることも多いです。機能はあるが、自社のニーズとは合わないこともあります。この上で「ニーズに合わせたカスタマイズが可能かどうか」なども同時に確認していくとよいでしょう。

例えばよく挙げられる付加機能/カスタマイズ機能として「支払い追跡機能」「リマインダー設定機能」「多通貨対応」などがあります。多通貨対応機能は、国際的に取り引きする企業ならば必須。さまざま通貨で請求書を外国為替レートを考慮しつつ作成できる機能を持つかどうかなどをチェックしましょう。

●カスタマーサポートの範囲とコスト、プランの確認

ITシステムの導入においては、「どの程度のレベルでカスタマーサポートが提供されているか」の確認も必要です。

例えば、「プラン内にどこまで、何が含まれるのか」「どこまで無料か、どこから有料か」「サポートが利用可能な時間」「その方法(電話、メール、チャットなど)の種類」「言語サポート」などがあります。

初期費用無料/無料プラン/無料トライアル版を用意するおすすめ請求書発行ツール5選

ここからは無料プランや無料トライアル版のある、おすすめの請求書発行ツールをご紹介します。(製品名abcあいうえお順)

freee 請求書

logo

freee請求書

freee株式会社

4.5

1

  • 紙の請求書の見た目をそのまま送付。フォーマットが変わらない
  • 入金明細の取得・消込・仕訳作成まで自動化
  • 送付単価は約100円/通!追加コストなく紙から移行できる

製品詳細を見る


特徴 ・紙の請求書の見た目をそのまま送付。フォーマットが変わらない
・入金明細の取得・消込・仕訳作成まで自動化
・送付単価は約100円/通!追加コストなく紙から移行できる
有料プランの価格例 初期費用0円 従量課金95円/件~

・月額1980円(税抜)

ベンダーのWebサイト https://www.freee.co.jp/invoice/

 

kintone

特徴 ・ノーコードクラウドサービス
・業務アプリの作成が可能
・カスタム請求書の作成が可能
無料版の特徴 ・30日間の無料トライアル
その他有料プランの価格例 ・ライトース:月額780円(税抜)
・スタンダードコース:月額1500円(税抜)
無料版と有料版の違い ・無料トライアル期間中、全機能を利用可能
ベンダーのWebサイト https://kintone.cybozu.co.jp/

 

Misoca

特徴 ・個人事業主にも利用者が多い
・有料版も初年度は無料
無料版の特徴 ・月に作成できる請求書の上限が10通
・基本的な機能はすべて利用可能
その他有料プランの価格例 ・プラン15:年額8000円(税抜)
・プラン100:年額3万円(税抜)・プラン1000:年額10万円(税抜)
無料版と有料版の違い ・月に作成できる請求書数がプランによって異なる
・サポートはWebFAQのみで、電話やメール、チャットサポートは不可

無料版は下記の機能が利用不可
・請求書の郵送機能
・複数人での同時ログイン
・見積書のFAX送信機能
・決済サービスの利用
ベンダーのWebサイト https://www.yayoi-kk.co.jp/seikyusho/

 

マネーフォワード クラウド請求書

特徴 ・他のマネーフォワードシステムや、様々なSFA、CRMと連携
・郵送代行があるなど、紙が必要な取引先でも対応可能
無料版の特徴 ・1カ月の無料トライアル
・有料版と同様の機能が利用可能
その他有料プランの価格例 ・スモールビジネス:月額2980円(税抜)
・ビジネス:月額4980円(税抜)
+ 従量課金とその他オプション料

※公式サイトで料金シミュレーションが可能
無料版と有料版の違い ・請求書などの郵送機能は利用不可

・郵送チケットの購入が不可

ベンダーのWebサイト https://biz.moneyforward.com/invoice/

 

楽楽明細

特徴 ・請求書以外の納品書、⽀払明細、領収書だけでなく、チラシやお知らせなどのあらゆる書類の作成に対応
無料版の特徴 ・ベンダー担当者操作で、有料版と同機能の無料デモンストレーション体験。担当者への質問も可
その他有料プランの価格例 ・初期費用:10万円(税抜)
・月額料金:2万5000円(税抜)

※ 初期費用は、帳票デザインのカスタマイズが必要な場合は別途費用がかかる
無料版と有料版の違い 無料版は担当者操作によるデモンストレーションのみ
ベンダーのWebサイト https://www.rakurakumeisai.jp/

無料で始められる請求書発行システムの制約

無料で始められる請求書発行ツールはコスト的な利点がありますが、制約もあります。

無料版と有料版では、当然ですが機能面で差があるため、違いを理解することが大切です。

主に下記の違いがある場合が多いです。

  • コスト効率:無料プランは初期コストを抑えることができるが、高度な機能やカスタマイズが制限されている場合が多い
  • 機能制限:基本的な請求書作成機能は利用できるが、自動請求や多通貨対応などの高度な機能が制限されている場合が多い
  • 拡張性:無料版では機能の拡張性や、企業ごとの細かな要求に応えられない場合がある
  • サポート:有料版では、より手厚いカスタマーサポートが提供される

「無料トライアル」はあくまで利用期間の間だけ使える「お試し版」ですので、実際は有料プランで契約して運用していくことになるでしょう。ともあれ、無料トライアルでじっくり試用し、不明点は遠慮なくベンダーに問い合わせましょう。

まずは無料で請求書発行ツールで効率化を始めましょう

請求書発行ツールは、まず「無料版」から検討氏始めることでも「効率化」の第一歩になります。まずは無料プランで試験的にスモールスタートする、あるいは無料トライアルで自社に合うかどうか試用してみる程度からならば、検討のハードルはかなり低く設定できます。ぜひ挑戦してみてください。

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