ITセレクト powered by 発注ナビ

無料で使える顧客管理システムおすすめ3選 有料版とは何が違う?

author
ITセレクト編集部

更新

SHARE
X
Facebook
LINE
はてなブックマーク

高品質で効果的なサービス提供をするためには顧客情報の管理は欠かせません。しかしそれには「かなりコストがかかるからな……」と思っていませんか? 実は、無料で始められる顧客管理システムもあります。無料版を活用すれば、コストを抑えつつ、顧客情報の管理を効率化し、より効果的なサービスの提供が可能になる第一歩となるでしょう。

本記事では、無料で使える顧客管理システムをご紹介します。顧客管理システムの導入を検討している方はぜひ参考にしてください。

顧客管理システムとは何か

顧客管理システムは、企業が顧客情報を管理するためのシステムのことを指します。IT製品のカテゴリーとしては、CRM(Customer Relationship Management)とも呼ばれます。

・顧客管理システムの基本と重要性

顧客管理システムでは、顧客情報の収集、整理、分析を行い、企業が顧客との関係を効果的に管理するために必要不可欠な存在になっています。

また、顧客情報を有効活用することで、より効果的なマーケティング戦略の策定が可能になります。

 

・顧客管理システムの主な機能と利点

顧客管理システムは「顧客との関係をよりよくしていく」ことで、「営業効率を高める」「営業力を上げる」につながる機能を備えます。

 

  • 顧客データの一元化:必要な情報に迅速にアクセスできる
  • カスタマーサポートの強化:サポートの品質が上がることで顧客満足度を向上できる
  • 販売の最適化:顧客が必要とする最適な商品を提供できる

・「顧客管理システム」と「CRM」の違いは?

顧客管理システムと「CRM:顧客関係管理システム」は、細かく分けると異なる概念で定義されます。しかし昨今のIT製品として機能や解決できることは似ています。両者は「同じもの」として捉えても大きな問題はないでしょう。

簡単に説明すると、顧客管理は情報管理の効率化に焦点を当て、一方のCRMは顧客関係の向上を図る“営業戦略的”な要素を焦点を当てます。目的は多少違えど、顧客情報を扱い、効率化していく意味では同じです。

 

顧客管理システム

CMSは、主に顧客データの収集、整理、保存にフォーカスしたシステムを指します。

顧客の基本情報(名前、連絡先、購買履歴など)を効率的に管理し、データベースとしての機能を果たします。管理する目的は、顧客情報を整理し、容易にアクセス可能な状態に保つことで、情報の一元化と管理を実現することにあります。

 

CRM(顧客関係管理)システム

CRMは、主に顧客との関係を強化し、売上や顧客関係の向上にフォーカスしています。一元化した顧客管理データを活用し、顧客との対話やエンゲージメントを最適化するための戦略を開発し、実行します。

主な目的は、カスタマーエンゲージメントの向上、販売効率の向上、新たなビジネス機会の発見、個別の顧客へのサービスの提供など、顧客関係全体を向上させることです。

 

顧客管理システムの種類と選び方

顧客管理システムには、クラウドベースやオンプレミスなどの種類があり、ビジネスのニーズに合わせて選択することが重要です。

クラウドベースはインターネットを通じてサービスを利用する形態で、初期投資が少ない傾向がありますが、その分オンプレミスほどの自由度はありません。

一方、オンプレミスは自社サーバーにシステムを設置し、高いカスタマイズ性を確保できます。

予算、セキュリティ要件、利用する従業員の数、システムの柔軟性や拡張性などを考慮し、費用対効果を検討しましょう。

 

顧客管理システムで実現するビジネスメリット

ここからは、顧客管理システムを導入することで得られるメリットを紹介します。

 

  1. 顧客データの一元化と効率的なアクセス
  2. カスタマーエンゲージメントの向上
  3. 販売効率の向上と新たなビジネス機会の発見

 

(1)顧客データの一元化と効率的なアクセス

まず、自社の持つ最重要情報といえる「顧客データ」を一元管理することで、全社あるいは部署・部門隔てずに、ユーザーはさまざまな手段で場所、時間を選ばず、効率的にアクセスできるようになります。

これにより、従業員は自社の持つ正しく、最新の顧客情報を参照し、顧客の好みや購買履歴といった情報から素早く「対策」や「戦略」につなげることができます。

その結果、カスタマーサポートや営業活動の質が高まり、顧客満足度の向上につながります。

 

(2)カスタマーエンゲージメントの向上

顧客管理システムを活用することで、企業は個々の顧客とより強化された関係を築くことができます。

顧客のニーズや好みを理解し、パーソナライズされたサービスや提案を提供するための基盤が整います。

これにより、カスタマーエンゲージメントが向上し、顧客満足度の増加が期待できます。

 

(3)販売効率の向上と新たなビジネス機会の発見

販売プロセスを改善し、販売チームがよりターゲットに向けたアプローチを実現することも可能です。

また、データ分析機能を利用することで、市場トレンドの把握や新たなビジネス機会の発見が可能となり、売上増加と市場での競争力の向上に貢献します。

 

無料で始められる顧客管理システム 有料版/有料プランとの違いとは

無料の顧客管理システムは、初期投資を抑えながらもビジネスに必要な基本機能を提供します。

ここからは、無料と有料の主な違いについて説明します。

 

・なぜ無料なのか、どこまで無料で使えるのか

IT製品は原則として「有料」であることは念頭に置いてもらいつつ、「無料版」は個人事業主から小規模シーンでの導入に向け、または「選定・検討のためのお試しのため」に用意されます。

「一定の条件」とは、利用できる機能が基本的なものに限られる/利用できるユーザー数に制限がある/保存できるデータ数に制限がある/保存期間に制限がある/広告が表出するなどがあります。

無料プランや無料トライアルでは、ユーザー数や機能に制限があったり、広告が入ることが一般的です。

その一方で、制限を理解した上でその範囲で使えると判断できるならば、あるいは無料トライアルで「無料の範囲で試験的にスモールスタート」し、システムの機能や効果を検証したいといったシーンに「無料版」は適しています。

 

・有料版/有料プランとの違い

有料版の顧客管理システムには、高度なデータカスタマイズ、レポート生成、自動化ツール、統合オプションといった「使える機能」がグッと増えることが一般的です。

具体的な例としては、高度な顧客データのカスタマイズ、レポート生成と自動化ツール、セグメンテーション機能、カスタマーサポート支援機能、統合/他ツールとの連携オプションなどが挙げられます。このほか、ユーザーサポート、セキュリティ/サービス品質保証(SLA)体制、ユーザートレーニングメニューといった項目に機能差が出てきます。

総じて、自社ビジネスの需要に沿ってカスタマイズする/製品を適合させていくための柔軟性も提供されることが多くなります。これらの機能を把握し、自社の需要とともに効率的に活用していくことで、さらに上の顧客管理と販売戦略の実行が可能となるでしょう。

 

無料で始められるおすすめCRM3選

ここからは、無料で始められるおすすめのCRMを紹介します。(abcあいうえお順)

 

Bitrix24

特徴 チャット機能やビデオ通話、社内掲示板など、CRMだけでなくオンラインワークスペースとしても使えるシステム
無料版で使えるユーザー数 無制限
有料版の価格例 ・Basic:月額$61
・Standard:月額$124
・Professional:月額$249
・Enterprise:月額$499
無料版と有料版の違い ・オンラインストレージ容量が5GB
・ビデオ通話での画面共有や録画、背景ぼかしなどの機能が利用不可
・製品カタログ数や、自動化のルール数に制限がある
ベンダーのWebサイト https://www.bitrix24.jp/

 

F-RevoCRM

logo

統合型顧客管理システム「F-RevoCRM」

シンキングリード株式会社

4.3

6

  • 多様化、デジタル化する顧客接点に対応できる
  • 業務フェーズや担当部署にとらわれず顧客情報を一元管理できる
  • OSSがベースのためお客様のご要望に沿った柔軟な追加開発・改修も対応可能

製品詳細を見る

特徴
  • 多様化、デジタル化する顧客接点に対応できる
  • 業務フェーズや担当部署にとらわれず顧客情報を一元管理できる
  • OSSがベースのためお客様のご要望に沿った柔軟な追加開発・改修も対応可能
無料トライアル あり
有料版の価格例 ・F-RevoCRMCloud:月額20,000円から
・F-RevoCRMEnterprise:月額30,000円から

 

 

HubSpot

特徴 マーケティング、営業、カスタマーサービス、コンテンツ管理、オペレーションを一元管理できる多機能CRM
無料版で使えるユーザー数 制限ありの無料ユーザーは無制限
有料版の価格例 ・CRM Suite Starter:月額2160円(税抜)
・CRM Suite Professional:月額19万2000円(税抜)
無料版と有料版の違い ・レポートなど様々な機能が利用不可
・テクニカルサポートが不可
・Salesforceと連携不可
ベンダーのWebサイト https://www.hubspot.jp/

 

Zoho CRM

特徴 業種や規模を問わず使えるCRM、SFAシステム
無料版で使えるユーザー数 3ユーザー
有料版の価格例 ・スタンダード:1ユーザーごとに月額1680円(税抜)
・プロフェッショナル:1ユーザーごとに月額2760円(税抜)
・エンタープライズ:1ユーザーごとに4800円(税抜)
・アルティメット:1ユーザーごとに6240円(税抜)
無料版と有料版の違い ・売上予測機能や分析機能が利用不可
・マクロやプロセス管理など、効率化のための機能が利用不可
・サポートが利用不可
ベンダーのWebサイト https://www.zoho.com/jp/crm/

 

顧客管理戦略も、気軽に「無料版」から検討するのもビジネス成功への第一歩

無料版は初期投資を抑えつつ、基本的な顧客管理機能を試すことができます。もちろん、ビジネスが成長し、より高度な機能やカスタマイズが必要になったならば有料版の検討も必要となるでしょう。ともあれ無料ならばかなりハードルは低く感じられるはずです。「まずはどう使えそうか」「自社に合うシステムなのかどうか」を気軽なイメージでお試ししてみることも、導入計画を進めていく上で大きな一歩になります。

「自社に合うIT製品・サービスが分からない」「時間をかけずに効率的にサービスを検討したい」というご担当者様は、ぜひITセレクトの専門スタッフまでお問い合わせください。適切なIT製品・サービス選定を最後までサポートいたします。

専門スタッフへ相談

会社名必須
お名前必須
部署名必須
日中つながる電話番号必須
メールアドレス必須
ご質問・ご要望等任意

専門スタッフへのご要望を記載ください(例:2ヶ月後までに勤怠管理システムを導入したい 等)

ご確認事項

  • ご登録いただいた情報は、共同事業者である発注ナビ株式会社(以下「発注ナビ」といいます)が取得いたします(発注ナビはアイティメディア株式会社の100%子会社です)。
  • 案件の詳細をお伺いするため、発注ナビよりご連絡差し上げる場合があります。

お申込みには、発注ナビ株式会社の「利用規約」「個人情報の取り扱い」及び発注ナビからのメール受信への同意が必要です。

ユーザーレビューランキング

順位製品名概要
1
コミュニケーションツール
「SONR」
SONRは業種・業界問わず中小企業で幅広く利用いただいている社内情報コミュニケーションツールです。
従業員同士の情報共有を簡単・シンプルを実現し業務の効率化をはじめ、共同作業・コミュニケーションの活性化が可能です。

・みんなが使えるディスカッションボード
SONRはテーマや話題ごとにディスカッションできます。
チャットツールにありがちな複数の話題でタイムラインが混乱するようなことがありません。

・確認ボタンでタスク確認と情報共有がラクラク!
SONRはコミュニケーションとタスク管理を同時にできるコミュニケーションツールです。
それぞれのメッセージにある確認ボタンで、終わった仕事を完了させます。

・低価格で提供可能
SONRは1組織3名まで「無料」で利用できます。
より多くの人で利用できる有料プランについても300名まで月額20,000円(税抜)で提供可能。

・取引先など、組織外のSONR利用者とコミュニケーションや情報共有が可能
これにより双方での情報共有が可能となり
住所や電話番号、社員情報など、取引先の情報を登録、管理する事ができます。
2
Ecrea
Ecreaは初めてSFA/CRMを導入する企業にとってピッタリなツールです。

◯「機能が選べる、だから安い」
Ecreaは機能を選べるコーディネート型SFAです。企業の営業課題を解決するために必要な機能のみを選んで導入することが可能です。
費用はもちろん選んだ機能の分だけです。(最小機能ならば月額1,000円からご利用可能)

◯「経験豊富なアドバイザーによる手厚いサポート」
Ecreaご利用企業をサポートするアドバイザーはいずれもサポート実績200社超のスタッフです。
企業が抱える課題とITリテラシーに応じて、導入ステップとご利用方法をご提案いたします。

◯「幅広い拡張性」
顧客情報や案件情報、活動情報という基本的なSFA機能はもちろんのこと、メルマガを使った顧客育成、営業パーソン専用MA、オリジナルダッシュボードの作成など営業課題に応じて幅広い活用が可能です。
3
Kairos3 Sales
トップセールスに頼らない、営業組織に必要な仕組みを「Kairos3 Sales」で実現できます。

マーケティングオートメーションツール「Kairos3 Marketing」と連携して活用すれば、見込み客の獲得から受注までを管理できます。
売上を伸ばすために必要な業務を、デジタルの力で仕組み化します。


1. マーケティングから営業までを一貫支援し、
 トップセールスに頼らない営業組織を実現

「Kairos3 Marketing」と「Kairos3 Sales」を、開発不要で連携できます。
マーケティング活動で見込みが高い顧客を見つけ出すことで、トップセールスに頼らない営業組織をつくれます。


2. 初心者・経験者どちらのニーズも叶える機能設計
ITツールの利用がはじめての人でも安心して使いこなせるように設計しています。
オプション機能を追加することで、あらゆるマーケティング・営業活動にも対応します。


3. 2,000件の支援実績にもとづくサポート体制
創業から10年にわたり、2,000件のお客さまを支援してきました。
初期設定から施策運用のご相談まで、お客さまの成果を後押しするサポートサービスを揃えています。

CRMアプリとは? 導入メリットと注意点、おすすめCRM 5選

ビジネスの世界で競争が激化する中、顧客関係管理(CRM)は重要な存在になっています。顧客管理を行い、コミュニケーションの効率化をサポートするCRM製品は、顧客満足度の向上に欠かせません。しかし、数あるCRMの中から自社に合ったサービスを選ぶことは簡単ではありません。 本記事では、CRMの基礎知識から、導入する際のメリットと注意点、そして評価の高いおすすめのCRM製品まで紹介します。 CRMの基礎知識CRMを導入するメリットと注意点CRM製品を選ぶポイントおすすめCRM 5選CRMアプリで顧客満足度の向上を実現しましょう今すぐ資料請求できる「CRM」製品一覧 CRMの基礎知識 まず […]

thumbnail

    医療・リラクゼーション業の課題を解決するCRMとは|メリットと選び方 おすすめ製品8選を比較

    「待合室はいつも混雑……。患者の予約と情報管理に追われているのでなんとかしたい」。医療機関やクリニックが抱えるこのような課題は、「医療機関のDX(デジタルトランスフォーメーション)」を担うITシステム、例えば「CRM」の導入によって解消できるかもしれません。 効率的な患者管理、予約システムの最適化などとともに、CRMの適切な活用によって医療サービス全般の質の向上にもつながると考えられます。 しかし、数あるIT製品の中から適切な製品を選ぶことは簡単ではありません。本記事では特に医療機関・クリニック・リラクゼーション施設が抱える課題を軸にCRMのメリットを深掘りし、選定時のポイントと選び方をご紹介 […]

    thumbnail

      BIとは? データドリブン型の「経営判断・意思決定」を支援するおすすめIT製品

      昨今、早期の対応や実践が叫ばれる「企業のDX(デジタルトランスフォーメーション)」。このDXを実践、検討していく中でよく登場する「聞き慣れない単語/略語」から、IT製品の活用において「実はあまり理解していなかったかもしれない用語/略語」「これから使っていくかもしれない言葉」をピックアップし、サクッと解説します。今回は「BI(Business Intelligence/ビジネスインテリジェンス)」です。 「自社に合う製品が分からない」 「時間をかけず効率的にサービスを検討したい」 \そんなときはITセレクトの相談専門スタッフが、ニーズに合った製品をご紹介します/ ⇒今すぐ無料相談す […]

      thumbnail

        コールセンター業務の課題を解決するCRMの選定と活用|おすすめ製品7選

        「コールセンターで収集した顧客情報が分散してしまう」──。 「顧客対応にばらつきが出て時間がかかる、コストも余計にかかる」──。 顧客からの問い合わせにすばやく対応しなければならないコールセンターにおいて、顧客を待たせてしまう対応は致命的です。顧客満足度や信頼に大きく影響するこれらの課題は、CRM、特にクラウド型CRMシステムの導入によってスッと解消できる可能性があります。 本記事では、「コールセンター業務のDX」を実現するCRMシステムの導入効果から主な機能と活用例、おすすめ製品と選定方法まで詳しく解説します。 「自社に合う製品が分からない」 「時間をかけず効率的にサービスを検 […]

        thumbnail

          DWHとは? 情報の一元化で全体企業力を上げる統合データ基盤|併用で相乗効果が期待できるIT製品も紹介

          昨今、早期の対応や実践が叫ばれる「企業のDX(デジタルトランスフォーメーション)」。このDXを実践、検討していく中でよく登場する「聞き慣れない単語/略語」から、IT製品の活用において「実はあまり理解していなかったかもしれない用語/略語」「これから使っていくかもしれない言葉」をピックアップし、サクッと解説します。今回は「DHW(Data Ware House/データウェアハウス)」です。 「自社に合う製品が分からない」 「時間をかけず効率的にサービスを検討したい」 \そんなときはITセレクトの相談専門スタッフが、ニーズに合った製品をご紹介します/ ⇒今すぐ無料相談する DHWの基礎 […]

          thumbnail

            カテゴリー関連記事

            関連記事をもっと見る

            この記事と同じカテゴリーの製品

            Kairos3 Sales
            戦略箱ADVANCED
            Salesforce Sales Cloud
            営業DXサービス「Sansan」

            製品をもっと見る